当整体院(千歳烏山世田谷カイロ整体)では、
不定愁訴でのご利用がとても多いのですが、
最近は、その原因が「遅延型食物アレルギー」のケースがとても目立ちます。
よってし、ばらくの間は、
遅延型食物アレルギーが原因の不定愁訴の改善例をご紹介して行きたいと思います。
40代の主婦の患者さんです。
数年前から、様々な不調でお困りだそうです。
慢性疲労、頭痛、めまい、体全体のコリ、便秘 等
が主な症状です。
特につらいのが頭痛で、首と頭の付け根付近が痛くなり、
そこから頭全体に痛みが広がる感じだそうです。
頭痛薬が手放せない状態で、
特にこの数カ月は痛みが頻繁に起こるようになり、
毎日頭痛が出ているとの事。
「頭痛薬を飲んでも全く効かない」くて、
一日中寝込んでいる事も多いとの事です。
数カ月前に病院にも行ったそうですが、
「MRIの結果脳には異常なし」
と言われて、
「ストレスが原因かもしれないので心療内科に行ったほうが良いのでは」
と言われて心療内科へ行ったら、
「自律神経失調症」と診断を受けて、
薬を服用したら、
「かえって調子が悪くなった」との事です。
最初に体をチェックさせていただきました。
体の色々な所にが悪いサインが出ていましたが、
特に下記の2点に悪い反応が強く出ていました。
1、遅延型食物アレルギー
「玉ねぎ」と「ニンニク」に強いアレルギー反応・
2、小腸の炎症
3、肝臓の疲労&機能低下。
少し補足説明しますと、
以前の記事でも詳しく説明しておりますが、
食物アレルギーは小腸に駐在している白血球(体中の白血球の約70%が小腸に存在しています)が、
特定の食物を敵と判断し、その食物を攻撃する事で発生します。
特定の食品を白血球が敵だと判断すると、
白血球は敵を攻撃するために、活性酸素や抗体を分泌します。
この活性酸素や抗体の働きで敵をやっつけようとします。
活性酸素や抗体は大量に分泌されると、自分の細胞も攻撃してしまいます。
※活性酸素とは酸化力の強い酸素の状態です。活性酸素は自分の細胞も酸化させます。
真っ先に小腸の内壁の細胞が攻撃されます、
その結果小腸は強い炎症状態になります。
また小腸で吸収された活性酸素や抗体は血液中に取り込まれて、
体全体に運ばれます。
その結果、活性酸素により、体中の細胞が攻撃されて、
体中が慢性的に炎症を起こしている状態になります。
この炎症状態が様々な不定愁訴を誘発すると考えられています。
一方肝臓は、体に有毒な物質を分解する働きを持っています。
活性酸素が分泌されると、肝臓は還元と呼ばれる働きで、
活性酸素を酸化力の弱い状態に戻そうとして頑張って働いてくれます。
肝臓は、常時頑張って働いていることで疲労し、
次第に機能低下を起こし始めます。
首と頭の付根には「反射点」とよばれる場所があります。
この反射点は分かりやすく言うと「ツボのような場所です」、
首と頭の付け根の周辺には内臓の反射点が沢山存在しています。
よって、内臓の調子が悪くなると、この反射点が強く緊張し、
次第に固いコリになって痛みを発生するようになります。
今回は小腸と肝臓の反射点に強いコリが発生していました。
この反射点のコリの状態が、頭と首の付け根付近に痛みを発生させている直接原因です。
また、固いコリが出来ると「関連痛」と呼ばれる現象が起きて、
離れた場所にまで痛みが出始めます。
首と頭の付け根のコリは頭全体に痛みを誘発します。
その結果が慢性的な頭痛につながったと推測されます。
患者さんにヒアリングすると、
雑誌やテレビで「酢玉ねぎ」が体に良いと話題になっていたので、
3~4年前から「酢玉ねぎ」を食べ始めたとの事。
現在もほぼ毎日食べているとの事です。
また、最近は疲労感が強いので、半年ほど前から、
「ニンニク卵黄」と毎日飲んでいるとの事です。
玉ねぎとニンニクには同じアレルギー物質が含まれています。
この話から推測すると、
「酢玉ねぎ」を毎日食べる事で、遅延型食物アレルギーが起き始めて
頭痛や色々な不調が出始めた。
また、最近ニンニクを食べ始めた事で、アレルギーがさらに酷くなり、
頭痛がより強くなった。
と考えられます。
さて、施術です主には下記の施術を行いました。
1、アレルギーを鎮静化させる施術(小腸、虫垂、脾臓、等を元気にします)
2、小腸の炎症を抑える施術。
3、肝臓を元気にする施術。
これらの施術に加えて、
玉ねぎ、にんにく、ネギ、ニラ、等の玉ねぎと同じアレルギー物質が含まれている、
食品を3カ月間食べないようにしてもらうようにしました。
結果ですが、
1クール(合計5回、期間にして約1カ月)終了後には、
1、頭痛は全く出なくなった。
2、その他の不調も解消されて1カ月前と比べると見違えるように元気になったとのこと。
3、慢性的な便秘もなくなった。
今回の患者さんの例のように、
健康の為にと思って、健康に良い食物や、サプリメント等を
毎日食べたり、摂取していると、
ある時期から突然アレルギーが起き始める事があります。
よって、遅延型食物アレルギーは、
健康に関心が強くて、
・食べ物に気を使っている。
・健康に良い食品を毎日続けて食べている
・サプリメン等を多くとっている
人に起きやい傾向があります。
健康に対する意識の高さが、返って不調を発生させている、
という皮肉な結果となってしまっているケースが多いです。
アレルギーを起こす物質は100種類以上あります、
人によってアレルギーを起こしている物質は様々ですが、
・頭痛が治らない。
・慢性的な不定愁訴で困っている。
・体中がカチカチに凝っている。
・整体に行っても肩こりや腰痛が治らない。
等でお困りの方は、何かの食品に、
遅延型食物アレルギー持っている可能性が有ります。
上記のような痛みや不調でお困りの方は、一度当院にご相談下さい。
多くのケースで改善のお役に立てるはずです。
この