30歳前半の男性会社員の方です。埼玉県在住で遠方からのご来院です。
1年程前から咳が止まらなくなり病院では「気管支喘息」との診断。
気管支拡張の薬を使っているものの、喘息はだんだん酷くなり、強い薬に変えてもらったが、最近は薬を使っても喘息が治まらなくなり、会社を休む事が月に2~3回も有り、仕事にも大きく支障が出ていて大変お困りの状況でした。
当院の改善例に自分と似た症状が載っていたので、もしかして治るかもと思ってご来院頂いたとのことです。
一口に喘息といっても、原因は様々です。
最初に体をチェックしましたが、今回の患者様の原因は「心臓の疲労」と推測されました。
意外かもしれませんが心臓が疲労すると「激しい咳」が出て止まらなくなります。
病院へ行くと喘息と診断されるくらいの激しい咳です。
このメカニズムは、
心臓が疲労すると血液循環が悪くなり、体中に体液が滞り体中が浮腫んだ状態になります。
この浮腫みは肺の中にも発生し、肺の中に体液が溜まった状態になります。
とくに仰向けに寝ると肺の中にさらに多くの体液が溜まり、呼吸機能が落ちて体が酸素不足になります。
この状態を解消しようとして激しい咳が発生します。
心臓が疲労した時の喘息の特徴は、
1、仰向けに寝ると咳がひどくなる。
2、体が浮腫みやすい。
3、白い泡だったようなタンが出る。
4、手足の先が冷えやすい。
5、運動をすると咳が出る、スグに疲れる。
6、左の肩、首、腕、胸に重いダルイ感じや痛みが出る。
などです。
さて施術方法ですが、心臓を元気にする施術を行う前に、心臓を疲労させているさらに根本的な原因を調べましたが、「脳の中の扁桃体」という部分が異常興奮している反応が強くでました。
脳の中に「扁桃体」と呼ばれる場所がありますが、この扁桃体は、脳の中でも原始的な部分で、感情を感じる場所です。
とくに、恐怖、心配、不安、敵、など、自分にとって危険と思われる現象に強く反応します。
これらの感情が長く続いていると扁桃体が興奮してしまい、脳が本能的に「自分が危険な状態だ」と判断してしまいます。
自分が危険な状態のときは「逃げるor戦う」のどちらかを選択するしかありません。
そのため、脳が自律神経とホルモンを通じて体に指令を出し、いつでも逃げたり戦える状態にします。
その際体には、「心拍数のアップ、血糖値の上昇、筋肉に力が入る、血管が収縮する」等の変化が発生します。
これは生物が外敵から逃れるため、長い年月の中で培われた仕組みなので、人間にも例外なく適用されます。
このような状態が長期間続いていると、心臓に過度な負担が発生し心臓がだんだん疲労して来ます。
患者さんにこのような説明をしたところ、
「そういえば喘息が始まる少し前から管理職になりメンタル面のストレスがスゴク強くなりました」
とのこと。管理職になったストレスが心臓を疲労させる原因になってしまった。と推測されます。
さて、施術の内容を簡単の説明しておきます、
この施術内容は千歳烏山の世田谷カイロ整体院で使用している独自のメソッド(施術方式)です。
最初に、一番の根本原因である「扁桃体の興奮」を鎮静化させる施術を行います。
さらに、直接の原因である「心臓の疲労」を回復させる施術を行います。
そして最後に「緊張した胸や横隔膜」を緩める施術を行います。
結果ですが、
5回目の施術後(約1ヶ月)の状態は、
「ストレスが強いときには軽い咳が出る時もあるが、以前のような激しい喘息状態の咳は出なくなった」、「薬を使用しなくても大丈夫になった」とのことです。
「会社を休むことも無くなり睡眠もチャンと取れるようになたので体調も良い」とのこと。
心臓の疲労が原因の喘息は比較的短期間で良くなります、
早い人は1回目の施術後から咳が出なくなります。
少し長引いても5回(1ヶ月)程度で止まるケースが多いです。
上記のような症状に心当たりがある方は、一度当院にご相談下さい。
改善のお役に立てるはずです。