当院では肩こり、腰痛に次いでご利用が多いのは頭痛です。
長年頭痛に悩まされて頭痛外来や脳神経外科を受診しても、
「脳には異常がありません」と言われて、
頭痛薬を処方されて薬を常用されているケースが多いです。
一口に頭痛といってもいくつかのタイプがあるのですが、
当院をご利用の患者さんの中で一番多いのは
「緊張性頭痛」です。
これは首、肩、頭、顎などの筋肉に固いコリが出来、
このコリが頭痛を発生させているケースです。
当院の場合だと頭痛の約90%程度は「緊張性頭痛」です。
緊張性頭痛の場合は筋肉のコリをほぐして行くことで、
頭痛は発生しなくなります。
ただ筋肉にコリを発生させている根本原因を解消しないと、
又すぐにコリが発生し頭痛が再発します。
コリを発生させている根本原因は主に下記の三つです。
1、骨盤の歪み。
2、内臓の不調。
3、自律神経の乱れ。
今回の改善例の患者さんの場合は根本原因は
「自律神経の乱れ」でした。
患者さんは30代の女性で仕事はシステムエンジニアです。
数年前より頭痛が頻繁に出ていたのですが、
半年前位から痛みがひどくなり、ほぼ毎日痛みが発生し、
仕事にも支障を来すほどの状態とのことです。
頭痛外来で脳のMRIを撮ってもらたら
「脳には異常がないとのこと」
頭痛薬を処方してもらったので毎日薬を飲んで
痛みも紛らわせている状態です。
患者さんの体をチェックする、
顎、こめかみ、耳の周囲の筋肉に
カチカチのコリが発生していました。
更に、側頭部、頭頂部、後頭部など頭全体にも
硬いコリが発生しています。
顎やこめかみ、耳の周囲の筋肉は口を噛みしめる
時に使う筋肉です、ここにカチカチのコリが出来ている人は、
寝ている時に歯を強く噛みしめている人です。
また頭全体がこっているのは常強いストレスを
抱えている人が多いです。
頭には薄い筋肉があります、この筋肉はその昔は、
髪の毛を逆立てる役割をしていた筋肉です。
かつて人間も害敵となる猛獣に遭遇したときは、
髪の毛を逆立てて相手を威嚇していのです。
今ではこの筋肉はかなり退化しているので、
髪の毛を逆立てることは出来ないのですが、
ストレスがかかると昔のなごりで、
髪の毛を逆立てようとして頭の筋肉に力が入るのです。
ストレスが強い人は、だんだんと自律神経が乱れてきます、
そし交感神経という頑張りモードの時に働く神経が常時優位になり、
からだが絶えず緊張した状態になります。
この状態だと、夜寝ていもリラックスすることが出来ずに、
歯を強くかみめたり、頭に筋肉にも力が入りっぱなしになり、
だんだんと固いコリが出来てきます、これが強い頭痛を発生させます。
さて今回の患者さんですが、
頭痛が特にひどくなった半年ほど前から、
業務量が増えてかなり強いストレスを抱えていたそうです、
このストレスが自律神経を乱して、交感神経が絶えず優位な
状態となり顎、米かみ、頭全体が常時緊張状態となり、
硬いコリが発生したと考えられます。
施術内容としては主に下記の2点です。
1、頭痛の直接原因の顎、コメカミ、頭全体のコリをほぐします。
2、頭部にソフトな刺激を与えて脳みそのなかで自律神経をコントロール
している「視床下部」の働きを良くします。
視床下部の働きが良くなれば副交感神経というリラックスモードの
自律神経が働き始め、身体の緊張が取れます。
結果ですが、上記の施術を続けたところ、
3回目の施術後から頭痛が出る頻度が
以前の20~30%程度に減りました。
5回目の施術後は頭が重くなることはあるものの
頭痛までは行かないで済んでいるとのこと。
念の為に2週間1回の頻度でプラス3回通院していただきましたが、
今では頭の重い感じもほとんどでなくなったとのことです。
慢性的に頭痛でお困りの方は、
自分の顎、こめかみ、頭全体を指で強く押してみて下さい、
痛みがあるようならその部分の筋肉のコリが頭痛を発生
させている可能性が高いです。
このような場合は是非当院をご利用ください、
90%以上の確率で改善可能です。