50代女性の喘息の改善例です。
ヨガ教室のお仲間からのご紹介でご来院されました。
3~4年前から咳がひどくなり病院では「咳喘息」と診断されているそうです。
特に春や秋の季節の変わり目になると喘息が酷くなり、同時に頭痛、めまい、腹部のハリ、風邪を引きやすくなる、体がかゆくなる、などの症状も出るとのこと。
薬はずっと飲んでいるもののあまり効果がみられないとのことです。
来院された時は11月初旬でしたが、1ヶ月前位からとくに調子が悪いそうで、問診中も絶えず咳が出ていました。
初に体をチェックさせて頂きましたが、
「小腸のアレルギー反応」のサインが強くでました。
更に何に対してアレルギーを起こしているのかをチェックしたところ、
「猫」に対してのアレルギー反応のサインが強くでました。
※これらのチェックはツボの確認、触診による体の緊張やハリの確認、筋肉反射テストとよばれる方法 等で行います。どの方法もカイロプラクティックや東洋医学で用いられている検査方法で、怪しい方法ではありませんのでご安心下さい。
猫はアレルギー物資を分泌します、唾液、皮膚から分泌する脂、糞等に多く含まれています。
これらのアレルギー物質が人間の体内入るとアレルギー反応が出ます。
最初にアレルギーを起こす場所は小腸です、小腸は体の中で最大の免疫器官で体中の白血球の約70%が小腸に駐在しています。ここに居る白血球が体の中に侵入してきた、ウイルスや細菌を攻撃してくれることで、病気にならずに済んでいます。
しかしながら、白血球は誤反応を起こし、体に入って来た「花粉」、「動物のアレルギー物質」、「カビ、ダニ、ホコリなどのハウスダスト」、「PM2.5、黄砂、大気汚染の化学物質」等を敵だと判断してしまうと、これらの物質を激しく攻撃します。
その際に白血球は、敵を退治しようとして「活性酸素」を大量に分泌します。活性酸素はとても酸化力の強い酸素で自分の体の細胞も傷つけてしまいます。
又白血球は、抗体という物質も生産し、体に中に「敵を入れるな、体から排除しろ」という指令を出します。
その結果、強いアレルギー症状が発生します。
アレルギーの代表的な症状は下記です。
1、かぜ・花粉症のような症状(咳、鼻水、タン、喉の痛み、目のかゆみ、皮膚のかゆみ)
2、体全体の不調(頭痛、めまい、体がだるい、動悸)
3、胃腸の不調(下痢、嘔吐、便秘、腹部のハリ感、下腹部のポッコリ)
4、喘息のような激しいせき。
5、皮膚の異常(じんましん、ふきでもの、アトピー、体全体がかゆい)
アレルギー症状が強くでたときは、アナフィラキシーショックといって
呼吸困難、発熱、などの強いショック状態を起こし死亡につながるケースもあります。
今回の患者さんはこれらのアレルギー症状の一環として喘息や色々な不調が発生しているものと推測されます。
動物は春と秋は「毛替え」の時期で、「抜け毛やフケ」が大量に発生します。アレルギー物質は毛やフケに大量に含まれているので、春や秋にはアレルギー症状が強くなります。
患者さんに確認すると猫を飼う前は喘息の症状は出ていなかったとのこと、
今回の患者さんが「季節の変り目に喘息がひどくなる」とおっしゃっていたのは、
気候の影響よりも「猫の抜け毛」による影響が大きいのではと推測されます。
施術方法ですが、
このようなケースは簡単に言うとアレルギー物質に異常反応している「白血球を鎮静化」させる施術を行います。
これは当院独自の施術方法なのですが、主な施術内容は下記です。
1、小腸をコントロールしている神経が出ている背骨の矯正。
2、小腸や小腸周辺の筋肉に刺激を与える。
3、小腸のツボに刺激を当たる。
4、自律神経やホルモンの乱れを調整する。
白血球には多くの種類がいて、それぞれ役割分担しながら働います。アレルギー物質を攻撃する主役は好中球という白血球です。抗体という物質を生産するのはB細胞とうい白血球ですが、こららの白血球の働きを鎮静化させる役割の白血球もいます。
鎮静化させる白血球の主役は「制御性T細胞」と呼ばれていますが、制御性T細胞はアレルギー物質を攻撃している好中球や、抗体を生産しているB細胞の働きを鎮化させる物質を分泌します。
上記のような施術を行うことで制御性T細胞が活性化して鎮静化させる物質が分泌され、アレルギー反応が治まって来るのです。
今回の患者さんのケースでは、当院に来た時も咳が激しく出ていたのですが、
施術している最中から咳が治まりました。
5回施術後の状態ですが、現在は咳や喘息は出ていません、また、頭痛、めまい、腹部のハリといった症状も出ていないそうです。
一度症状が治まってもアレルギー物質を吸い込んでしまうと又再発しますので、アレルギー物質を出来るだけ吸わないよう下記のアドバイスもさせて頂きました。
1、抜け毛、フケなどは毎日吸着テープで掃除する。
2、猫のいる場所にはカーぺットは敷かない。
3、毎週1回シャンプーで洗う。(抜け毛の時期は週2回)
4.PM2.5対応の空気清浄機を使う。
今回の患者さんはこれらの注意事項も守って頂いているようなので、
それもアレルギーの改善に大きく貢献していると思われます。
動物アレルギーは、猫だけでなく、
犬、ウサギ、インコ、ハムスター、ハトなど多くの動物で発生します。
これらの動物を飼っている方で、喘息や最初にご説明した症状が出ている方は、
動物アレルギーの可能性があります、
このような症状でお困りの方は是非当院をご利用下さい。
改善のお役にたてるはずです。