前回のブログで、心臓が疲労する原因として
ストレス、過労、睡眠不足等を上げましたが、
もう一つの原因として挙げられるのは、天候です。
特に暑い日が続くと心臓は疲れます。
気温が熱いと汗をかいて体温を下げようとします、
その際に水分を体全体に循環供給しなければなりません。
水分を供給するのは血液です。
血液を大量に体中に循環させる為に心臓はいつもよりポンプ圧を上げなければなりません。
心臓の筋肉は「心筋」と呼ばれる特殊な筋肉で、
スポーツ等で負荷がかかっても、休憩させれば直に回復します。
しかし、気温が高くて常に心臓のポンプ圧が高くなっている状態が、
長期間続くと、心臓が休息する暇がないので、
流石の心筋も疲労が蓄積します。
5月の後半から、当院をご利用されてる患者さんの中に、
心臓が疲労しているサインが現れている方がとても多いのですが、
これは、5月の中旬から急に熱くなったので、
心臓がまだ暑さに対する準備が出来てないうちに、
急に負荷がかかり、疲労してしまったものと推測されます。
マラソンを走るのに、事前のトレーニングを積まずに、
急にマラソン大会に出場した状態と思っていただけばわかりやすいと思います。