寒くなるにつてて、慢性性的な痛みでお困りの患者様が増えます。
当院でご利用の多い、慢性的な痛みの5代部位は下記です。
◆頭痛
◆肩~首~肩甲骨の痛み
◆腰痛
◆坐骨神経痛
◆膝の痛み
前回のブログでは、「肩こりの改善例」をご紹介しましたので、
今回は坐骨神経痛の改善例をご紹介します。
坐骨神経痛とは、
お尻、尾底骨、太もも、ふくらはぎ、周辺に発生する痛みやシビレの総称です。
病院へ行くと多くの場合は、
「腰の骨の隙間が狭まっています」
「ヘルニア気味です」
「運動不足が原因です」
「筋力が弱いのが原因です」
などと言われて、湿布を出されたり、リハビリに通って下さいと言われます。
また、運動不足が原因なので運動して筋肉を鍛えて下さいと言われる事も多いようです。
痛みが強い場合は「硬膜外ブロック注射」を受けるケースもあります。
当院の臨床経験から申し上げますと、坐骨神経痛の直接原因の90%以上は、
筋肉に発生したトリガーポイントです。
※筋肉に発生した強い痛みやシビレを誘発するシコリ状の硬いコリ。
よって、このトリガーポイントをほぐせば痛みは解消されます。
しかしながら、トリガーポイントが出来ている人にはトリガーポイントを発生させる、
根本原因が存在しています。
この根本原因を解消しないと、トリガーポイントはなかなか解消しないし、
一度解消してもまたすぐにトリガーポイントが発生して痛みがぶり返します。
トリガーポイントを発生させる根本原因の主な物は下記です。
1、自律神経やホルモンの乱れ
2、骨盤の歪み
3、内臓の疲労や機能低下
4、各種のアレルギー
これらの根本原因が存在すると筋肉にトリガーポイントを発生させます。
さて、今回の改善例ですが、30代前半の女性会社員の患者さんです。
お子様二人を保育園に預けながら、総合職として働いいらっしゃるそうでうす。
二人目のお子様を出産されてから、尾底骨周辺に痛みが出始め、
その後も痛みの場所がどんどん広がってきて現在は、お尻全体、太ももの裏側に、股関節に
痛みやシビレが出ていて、仕事中に座っていたり、歩いたりすると痛みがとても強く出るとのこと。
病院では「少しヘルニア気味です、運動不足が原因なので運動をして筋肉を鍛えて下さい」、
と言われて、近所のスポーツジムに通い始めたそうですが、
運動することで痛みが更に強くなってしまったとの事です。
最初に体をチェックしましたが、
お尻、股関節、太もも、筋肉の深層部に、トリガーポイントが発生していました。
このトリガーポイントが痛みやシビレの直接原因と推測されます。
また、根本原因としては下記の二つが見つかりました。
1、骨盤の歪み(腰、お尻、太ももの筋肉に緊張を発生させます)
2、子宮の位置のズレと機能低下(尾てい骨、股関節、の筋肉に緊張を発生させます)
今回の患者さんは産後の骨盤矯正をしていないそうですので、
出産時に骨盤が歪み、その歪みがそのまま残ってしまっているようです。
また、骨盤が歪んでいると子宮の位置がずれやすくなります、
子宮位置がずれると子宮の血流が悪くなり、子宮が機能低下します。
内臓が機能低下すると、「内臓体性反射」と呼ばれる、現象が起きて、
股関周辺や尾底骨周辺の筋肉が緊張ししだいにトリガーポイントが発生して来ます。
今回の患者さんの痛みのメカニズムは下記の感じだと推測されます。
出産で骨盤の歪み(お尻~太モモ~ふくらはぎにトリガーポイントが発生)
↓
骨盤のゆがみにより子宮の位置がズレた
↓
子宮の位置がズレた事で子宮の血流が悪くなり機能低下
↓
子宮の機能低下により、股関節、尾底骨の筋肉にトリガーポイント発生
施術内容です主に下記の施術を行いました。
1、骨盤の矯正
2、子宮の位置の矯正と子宮を元気にする施術
3、トリガーポイントを解消する施術
結果ですが、
1回目の施術後から痛みやシビレがかなり楽になったとのこと。
5回目の施術後には痛みシビレは出なくなったとのこと。
また、主産後から生理痛が酷くなっていたのですが、
今回の生理時には生理痛をほとんど感じなかった。
産後に体重が増え気味だったのですが、
1ヶ月で3kg体重が減ったとのこと。
今回の患者さんの痛みの原因は、ヘルニアや運動不足ではなく、
上記のようなメカニズムにより発生していたと推測されます。
骨盤の歪みや内臓の不調によりトリガーポインが発生している患者様は、
無理に運動をすると痛みだどんどん酷くなります。
このような患者様は一度体を良くして、それから運動を開始すれば、
予防効果が発揮できます。
病院で運動不足と診断された患者様は、
一度当院をご利用して見て下さい。
多くのケースで改善のお役に立てるはずです。
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