今年の梅雨は寒暖差が大きいですね。
温度差が大きいと自律神経・ホルモンの乱れや内臓の疲労が発生して、体調を崩しやすくなります。
エアコンの温度調整や衣服の脱着をこまめに行い、体温管理をしっかりとして下さいね。
さて、今日は梅雨時に多い「カビアレルギー」について取り上げてみたいと思います。
私の治療院では毎年梅雨の時期に「風邪をひいてなかなか治らないんです」
とおっしゃる患者さんが目立ちます。
このような患者さんに色々な検査を実施すると、実は風邪ではなくて
「カビアレルギー」と推測される方が半数以上いらっしゃいます。
まず、アレルギー反応とは何かを簡単にご説明します。
人の体は、体内に侵入したウイルスや細菌を撃退しようとする働きを持っています。
この防御反応を「免疫」と呼びます。
しかし、免疫システムも完璧ではありません。
場合によっては体に悪影響を及ぼさない物質に対して過剰に排除しようとする場合があります。
この際発に生する様々な症状をアレルギー症状と呼びますが、
次のような物質が体に侵入した時にアレルギー症状が発生しやすくなります。
(アレルギーを発生させやすい物質)
カビ、ダニ、花粉、化学物質、PM2.5、食べ物、動物が分泌するアレルギー成分など。
梅雨の時期はカビが多く発生しますので、当然カビアレルギーを起こす人が増えますが、
カビアレルギーは風邪に似た症状が現れます。
主にはクシャミ、咳、鼻水、喉の痛み、腹部の痛み、下痢等ですが、
場合によっては目のかゆみ、皮膚のかゆみ、発熱、喘息などが起こることもあります。
これらの症状は風邪に良く似ているので、自分で風邪と思い込んでしまったり、
病院でも風邪や咳喘息と診断されるケースが多いようです。
ただし風邪が原因の場合は1週間程度で収まりますので、
風邪の症状が1週間以上続いている場合は「カビアレルギー」を疑ってみることも必要です。
心当たりがある方はアレルギーを専門にしている病院で診察を受けることをお勧めします。
自分で出来る対応策としては、掃除をしてカビを室内から除去することです。
カビが繁殖しやすいのは、
浴室、キッチン、下駄箱、クローゼット、布団などの湿気の多い場所ですが、
忘れてはならないのは次の場所です。
■エアコンの中
■洗濯機の洗濯槽
エアコンの中は湿度が高くて密閉されているので、カビの繁殖に適しています。
今まであまり使ってなかったエアコンを暑くなって来て使い始めると、
カビの胞子を部屋中にまき散らしてしまいます。
また洗濯槽のカビは衣服に付着しますので、衣服を着ていることでカビの胞子を吸い込むことになります。
エアコンや洗濯槽のカビ掃除の仕方はネットなどに詳しくかかれていますので、
参考にして是非掃除してみてください。
また掃除する際はカビの胞子を吸い込まないように、必ずマスクをすることをお忘れなく。
当院ではアレルギー症状を緩和させる施術も行っています。
主に、肝臓、小腸、脾臓を調整する施術をおこないますが、
施術後はアレルギー症状が緩和されるケースが多いです。
カビに限らずアレルギー症状でお困りの方はお気軽にご相談下さい、
お役にたてるケースが多いと思います。