当院では定期メンテナンスで1ヶ月~数カ月に一度のペースでご利用頂いている患者様が多いのですが、正月明けにご利用になる方は、
「胃腸炎になりました」、「おなかの調整が悪いんです」、「風邪を引いて長引いています」、「喉が痛いです」、「腰が急に痛くなりました」、「夜眠れないんです」、「肌がかぶれました、蕁麻疹が出ました、アトピーが酷くなりました」などとおっしゃる方が多いです。
色々チェックしてみると「お餅」に食物アレルギーを起こしていると推測されるケースが目立ちます。
当院のチェックで餅アレルギーが推測された場合は、病院でアレルギー検査を受けて頂く事をお勧めしておりますが、アレルギー検査を受けられた方は100%餅アレルギーが見つかっています。
意外かもしれませんが、もち米にはアレルギーを起こし易い物質が含まれているそうです。
私が子供の頃は、お正月はお餅ばかっり食べていので「餅を食べすぎるとお腹を壊すから気を付けなさい」とか「餅の食べ過ぎでお腹を壊した」というような話題が多かったです。
当時はアレルギーと言う概念がなかったので、「おなかを壊した」という表現をしていたのでしょうが、今思うと「餅の食べ過ぎでお腹を壊した」の多くは餅アレルギーだったのではないでしょうか。
花粉症も食物アレルギーもメカニズムは一緒なのですが、アレルギーを起こす一番の原因は小腸の中に在中している白血球です。
小腸は体の中で一番の免疫機能を持っています、身体中の白血球の70%近くが小腸に集まっていて、呼吸や食べ物と一緒に入って来る、「ウイルスや細菌」を退治してくれています。この働きにより人間は感染症になるのを防いでいるのです。
腸の中の白血球が、花粉、ハウスダスト、食物のアレルギー物質などを敵だと思って攻撃してしまうのが、アレルギー症状のメカニズムです。
白血球は敵を攻撃する際に「活性酸素」を分泌します。活性酸素とは酸化力の強い酸素でこの酸化力を利用してウイルスや細菌を退治しています。
しかし、活性酸素は自分の細胞をも攻撃してしまいます。活性酸素は自分の腸の中の細胞を攻撃したり、血液に乗って全身をめぐり全身の細胞を攻撃します。その結果体中に様々な不調が発生します。
また、白血球は「抗体」と呼ばれる物質を分泌します。「抗体」は体中の細胞に「危険な物質が入ってきたから排除しないさい」というメッセージを伝達する物質です。抗体が細胞に付着すると細胞は特定の物質が入ってくると「ヒスタミン」という物質を分泌します。
このヒスタミンが、鼻水、喉の痛み、咳、皮膚の発疹、等を発生させます。
更に、小腸は「第二の脳」と呼ばれており、腸には「脳神経」と同じような神経細胞が沢山あるそうです。腸はこの神経細胞の指示により、脳の指示を受けなくても腸自身が腸内の状態を判断し独立して活動しているとの説もあります。
危険なウイルス、細菌、食べ物が入ってきたら、瞬時に判断しないと生命にかかわる為だとの説が有力です。
小腸は神経細胞の働きで自分自身だけでなく、脳や体中にも指示を出します。例えば危険な物質が腸に入って来ると、「危険物質が入って来たから警戒しなさい」という指示を神経やホルモン等を通じて全身に伝達します。
中でも「腸脳相関」と言われて、腸と脳とは密接に情報交換をしているそうです。脳は腸からの「危険物質が入って来た」との伝達を受けると興奮状態になります。その結果自律神経やホルモンの乱れが生じて、不眠、疲労感、内臓の不調、情緒不安定、自律神経失調症、うつ状態などが発生する事も有ると言われています。
餅アレルギーの有る方が注意して頂きたいのは、餅アレルギーを繰り返していると、ついには「ご飯のお米にもアレルギーを起こし始める」と言う事です。当院の患者さんでも最近は「米アレルギー」を起こしていると推測される方が結構増えています。
米には「もち米系」と「うるち米系」があり「もち米系」がアレルギー物質を多く含んでいます。しかし、最近皆さんが食べているお米のほとんどは「もち米」を品種改良して作った「コシヒカリ系」のお米です。
昔は普段食べるお米は「うるち米系」(うるち米の代表がササニシキ)が多かったのですが、ササニシキは病気に弱くて農家の方があまり生産しなくなったことや、コシヒカリ系はもち米の特性である弾力性がありそのモチモチ感が消費者に好まれていることから、スーパーに売られているお米のほとんど「もち米系」となっています。
「もち米系」のご飯を毎日食べていると日々もち米に対する抗体が蓄積してきます、抗体が体の中に一定水準蓄積されるといよいよ米アレルギーを発症してしまいます。
これは花粉症の発症と同じメカニズムです。
食物アレルギー(米アレルギーを含む)は下記のような症状を発生させます。
「おなかの調子が悪い」、「下痢や便秘が治らない」、「アトピーや皮膚のかぶれ」、「風邪が治らない」、「年中風邪を引いている」、「喉が痛いのが続いている」、「咳が続いている」、「喘息が治らない」、「花粉症に似た症状が続いている」、その他にも、頭痛、めまい、不眠、慢性疲労、自律神経・ホルモンの乱れ、自律神経失調症、うつ病、慢性的な肩こりや腰痛、等。
これらの症状が有る方は、米アレルギー、もしくは米以外の食物アレルギーが原因となっているかもしれません。
よって、このような症状が有る方は病院で食物アレルギーの検査を受けて頂く事をお勧め致します。
もしアレルギー物質が見つかったらその食品を食べないのが一番ですが、お米などの場合は全く食べないというのはなかなか難しいです。
千歳烏山の世田谷カイロ整体院では、これらの食物アレルギーが原因の症状を緩和させる施術も行っています。
主に下記のような施術を行う事で、食物アレルギーから来る症状はかなり軽減させる事が可能です。
・小腸の働きを整える施術。
・自律神経やホルモンを整える施術。
・内臓全般を調整する施術。
お困りの方はお気軽にご相談下さい。
多くのケースで症状緩和のお役にたてるはずです。