当院では慢性的な肩こりでお困りの方のご利用が毎月大変多いです。
慢性的な肩こりの原因は大主には次の3つが考えられます。
1、骨格の歪み(特に骨盤)
2、自律神経の乱れ
3、内臓の機能低下
その中でも、あまり知られていませんが、
内臓の機能低下が肩こりを誘発するケースがかなり多いです。
最近の症例をご紹介します。
ご出産後8ヶ月の30歳代の女性の患者さんです。
妊娠前より慢性的な肩こりで悩まされていたそうですが、
最近特に肩こりがひどくなり、
右の首から肩にかけて寝違いが頻繁におこったり、
右の肩甲骨の内側にかなり強い痛みがでてお困りとのことです。
いつものように体全体を検査したところ、
骨盤にはかなりのズレが見られました。
この骨盤のズレは出産時に発生するズレとは違うタイプですので、
たぶん出産前から骨盤にズレがあったのではと推測されます。
この骨盤のズレが体のバランスを崩して、
首や肩の筋肉に緊張を発生させ、
慢性的な肩こりの大きな原因になっていたことが考えられます。
そしてもう一つ見つかったのが、
「肝臓の機能低下」です。
あまり知らていませんが、
内臓の機能が低下すると「内臓体性反射」といて
身体の特定の部分に痛みを発生させます。
痛みが出る部分は内臓によって異なりますが、
肝臓の場合は主に
1、肝臓の裏の背中から腰にかけて。
2、右の首から肩にかけて。
3、右の肩甲骨の内側周辺。
等、特に右半身に痛みが発生します。
この女性患者さんの痛みの原因は、下記のように推測されます。
1、以前から存在していた骨盤のズレが首から肩の筋肉に負担をかけて
慢性的な肩こりを発生させていた。
2、出産後に肝臓の機能が低下したことにより、
右の首から肩甲骨の内側にかけての筋肉に緊張を発生させて、
寝違いや、肩甲骨の内側の痛みが発生した
ではなぜ肝臓の機能低下が発生したかについてです。
一般的に肝臓が弱るのは飲酒が原因と思われがちですが、
そのほかにも
1、過労の蓄積
2、慢性的な睡眠不足
3、過度な心理的ストレスの蓄積
等も大きく影響します。
赤ちゃんの夜泣きによる睡眠不足や、
育児ストレスなどは特に肝臓を弱らせる
大きな要因となります。
今回の患者さんも
育児のストレスや夜泣きによる睡眠不足が
肝臓の機能低下を招いてしまったのではと推測されます。
今回のケースにおいては主に下記のような施術を行いました。
1、骨盤の矯正
2、肝臓を活性化させる施術
3、自律神経を整える施術
結果としては、
施術後に首・肩・肩甲骨周辺の筋肉が見違えるように柔らかくなり、
患者さんもビックリされるくらい痛みが緩和しました。
良い状態がちゃんと定着できるように6回通院していただきました、
1ヶ月後にメンテナンスでご来院いただきましたが、
「抱っこを長時間すると多少ハリはでるものの普段は特に辛さは感じない」
状態が維持できているとのことです。
「根本原因」から来ている肩こりは、
マッサージやハリに行って筋肉をほぐしてもらっても、
その時は少し楽になってもたぶん次の日には又
元の状態に戻ってしまうはずです。
しかしながら「根本原因から改善」すれば、
良い状態を維持できる身体を作ることが出来ます。
慢性的な肩・首・肩甲骨・背中の痛みでお困りの方は
一度ご連絡ください。お役にたてるはずです。