30歳代の女性患者さんです。
子供の頃から小児喘息で悩まされ今でも低気圧が近ずくと、
激しい咳、頭痛、胸を締め付けられるような苦しさが襲ってきてとてもお辛いそうです。
検査の結果根本原因は下記の二つが見つかりました。
1、自律神経の乱れ
2、心臓の疲労
喘息でお困りの患者さんの根本原因として
心臓の疲労が見つかるケースは結構多いです。
もともと気管支炎等が原因で咳が長く続いていると、
咳をするとき使う横隔膜に疲労が溜りコリが発生し横隔膜が頭方向に上昇します。
心臓は横隔膜のスグ上にあるので、横隔膜が上昇すると
心臓を圧迫して心臓が疲れやすくなります。
心臓が疲れると体への酸素供給が悪くなってしまうのですが、
この状態の時に低気圧等が近づき体への酸素の取り入れが悪くなると、
体全体が酸素不足になるのでなんとかより沢山酸素を取り入れようとして、
ワザと咳をするようになります。
これが今回の患者さんの低気圧が近づくと胸が苦しくなったり、
咳がひどくなる原因と推測されます。
今回の患者さまの場合は主に次のような施術を行いました。
1、自律神経の調整。
2、心臓を元気にする施術
3、呼吸の時に使う横隔膜、胸周辺の筋肉をほぐす。
結果ですが1回目の施術終了後は「胸の圧迫がとれて息がしやすくなった」
との感想を頂きました。
1クール合計5回の施術が終わりましたが、その間に何回か雨が降り、台風が1度きましたが、
少し胸は苦しくなることはあったものの、以前のように喘息の咳がでることは無かったそうです。
予想より早い改善で私自身も少し驚いています。
今回の患者さんの場合は根本原因が心臓の疲労でしたが、
一口に喘息といっても根本原因には色々なケースがありますので、
チャンと原因を確認して根本原因から改善してゆけばほとんどの場合改善可能です。
喘息の方でも諦めずにご相談下さい、お役に立てるはずです。